万巻の書を読み千里の道をゆく

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「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。『オール読物』等掲載を単行本化。

再読。
とぼけた死神の、人間との会話の中での「ズレ」にくすりと笑わせてもらえるお話。以前読んだ時と同じく、「微かな人と人のつながり」がどうしてこんなにも切なく響くのだろう、と思いました。
「恋愛で死神」→「死神対老女」の流れは感動さえ覚える。本を閉じた時、まぶたの裏に広がるのは晴れ渡った空と海の青。

「世の中つまんない事やつらい事も色々あるけれど、まぁ、生きていればそのうちいいことあるさ」

っていう、気楽な気持ちにさせてもらえます。
短編なのでサラーっと読めて、読後感も良い。おすすめ。
| 21:20 | 伊坂幸太郎 | comments(0) | trackbacks(0) |
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